冬場は毎年インフルエンザ流行時期になっている。
風邪とインフルエンザを取り違えると大変なことになる。
●2週間以上せきが続く
「風邪と思う人が多いですが、風邪なら症状が2週間以上続くことはほとんどありません。せきぜんそくが強く疑われます。この病気は適切な治療を受ければ数週間で治りますが、そうでなければ何十年も続きます。医師でも見落とす場合が多い。必ず呼吸器内科を受診し、できればせきぜんそくについて知識がある医師に診てもらうことです」
ちなみに、せきぜんそくはぜんそくとは別の病気だ。原因はまだ解明されておらず、年齢、性別などにかかわらず、だれでも発症する可能性がある。せきはひどく、肋骨が折れる人もいるほど。
●“風邪かな”と感じてから、数時間たたずに40度近い高熱が出た
「“数時間もしないうちに”と“40度近い高熱”の2つの点から、インフルエンザが考えられます。インフルエンザの症状の特徴は、一気に高熱が出るということなのです」
●せきや鼻水に加え関節痛がある
「インフルエンザが考えられます。全身の関節痛や筋肉痛を伴うときは、ほぼ間違いないと考えていいと思います」
●熱はないが、数日前から鼻水、せき、のどの痛みの症状がある
「おそらく風邪です。インフルエンザなら高熱を伴いますし、せきぜんそくなら鼻水、のどの痛みの症状はありません」
ただし、鼻水やのどの痛みはなくなったのに、せきだけが続いているときはせきぜんそくを考える。せきぜんそくは、風邪をきっかけに発症するケースが多いのだ。
●風邪薬を飲むと症状が軽くなった
「風邪です。インフルエンザもせきぜんそくも、風邪薬では症状を抑えられません」
逆に言うと、風邪薬を飲んでも症状が軽くならなければ、ほかの病気が考えられるということだ。
●夜中から明け方にかけて、せきが激しく出る
「夜に症状が悪化するのは、せきぜんそくの特徴です。可能性として、ぜんそくも考えられますが、その場合はゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)があるかどうかをチェックしてください。せきぜんそくは喘鳴がありません」
●鼻水が数日で黄色いドロッとしたものに変わった
「せきぜんそく、インフルエンザはまず考えられません。風邪でしょう」
2〜3月は花粉症の可能性もあるが、花粉症はどちらかというとサラサラした水っぱななので、やはり風邪の疑いが強い。
●せき止めを飲んでもせきが止まらない
せきぜんそくだ。
「コデインという非常に効き目が強いせき止めの薬ですら効きません」
さあ、あなたはどうだ?
ゲンダイネット 参考記事 【すこやか生活術】
咳喘息(せきぜんそく)たんの出ないせきが続くときは要注意
たんの出ないせきを「空咳(からせき)」といいます。
この空せきが就寝時や早朝、あるいは冷たい空気、暖かい空気やたばこの煙を吸ったとき、運動や会話をしたときなどに出たりすることがあります。
このような症状が四週間以上続くようなら、せきぜんそくの疑いがあります。
気管支ぜんそくとの違いは、息苦しさやゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴(ぜんめい))がないことです。
気管支ぜんそくになることもこのせきぜんそくは、気管や気管支が過敏になり過ぎたために起こります。一定期間が過ぎると自然に良くなることもあります。しかし、治療をせずに放っておくと悪化することもあり、約30%が気管支ぜんそくになってしまいます。
一般のせき止め薬は効果がなく、かえって中途半端なせきが長く続くこともあります。
軽症の気管支ぜんそくと同じで、治療には、気管支を拡張させる薬やアレルギー反応を抑える薬、ステロイドの吸入薬などが効果があります。
放置せずに医師に相談を 空せきが続く原因は、風邪をひいたあとや耳鼻科の病気、一部の高血圧治療薬の副作用など、たくさんあります。
空せきが続くと体力を消耗し、睡眠の妨げになるだけでなく、胸の筋肉やろっ骨を傷めることもあります。また女性の尿失禁の原因になることもあります。
「たかがせきぐらい」と放置せず、内科の医師に相談して適切な治療を受けてください。
(神戸市広報「エプロン医学」平成11年4月号より引用)
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